2025年2月15日土曜日

2025年2月14日(金) 時間

2025年2月14日(金)

社長が全然出勤してこねえな……と思ったら今日は午前中彼が病院に行く日だった。

社長もそれなりに高齢なので体に色々メンテが必要らしく、しょっちゅう病院に行っている。本人もかなりそれにうんざりしているようだ。
私もだんだん年を取るにつれそのようになるのだろう。

時間は一様に過ぎていく。

どんな人にもそれは平等である。
時間は絶えず未来へと向かって流れている。

わけが分からぬままにゴウゴウと流れるその濁流の中で、もがき、苦しみ、水面からやっとの思いで顔を出して、なんとか息をしながら生きている。
嬉しいことや楽しいことは、その濁流の中にある中洲のようなもの……なのかもしれない。
ゴウゴウと流される中、時たま中洲に流れ着くことがあり、濁流から身を引き上げて、人心地つける。自分にそんな瞬間があるということを、幸せに思う。

地獄にいた友達がいた。
彼女は苦しんで苦しんで、息をしているのがやっと、という感じだった。
そんな彼女に対してどんな言葉をかけてあげたらいいのか分からず、ただただ私は時間だけは前に向かって進んでいる、とバカのひとつ覚えのように言うことしかできなかった。

時間は何かを解決してくれるのか?答えはノーだと思う。

ただ、景色は変わる。引っ越したりとか、物理的な移動とかがなくても。
物の見方が変わる、と言うべきだろうか。
ずっと同じままのものなど何もない。

そんなことを言われても、今地獄にいる人にはなんの救いにもならないだろう。
ただ、時間だけは流れています。だからなんだというのか。それはただの事実でしかない。
だけど、私にはそう伝え続けることしかできなかった。まるでそれが魔法の呪文でもあるかのように。

ガザの人々のことを思う。
あまりにも理不尽で、残虐で、あらゆる道理を超えたところで来る日も来る日も地獄に曝され続けている。
何も言葉が出ない。こんなこと絶対に人間が経験すべきことではない。

時間が流れている。

私の見ている景色が変わっているのを感じる。何もかもが不思議だと思う。

中島らもが『愛をひっかけるための釘』という本で、私たちが見ているものは常に過去である、と書いていた。
夜空に輝く星の光が過去の光であるように、今目の前にある景色もそうであると。
瞳が捉えたものの情報が光とともに網膜に伝わってくるまで、光の速さといえど299 792 458 m/s分のタイムラグがある。この数値はググりました。

中島らもは、人間にある両腕は、遠くにいる人に対してさよならと手を振るためではなく、目の前にいる愛する人を抱き締めて、毎秒ごとに常に過去になる今この瞬間を、その人と共に同じ瞬間として生きるためにある、と書いていた。本当はもっと人の胸を打つような表現で書いてあります。私の書き方がへたですみません。

何の話だっけ。

昼過ぎごろに社長から電話があり、病院が思ったより時間がかかって今終わった、と言って、今日の出荷は春村が行ってくれ、と言われ、ウワー倉庫行きたくない、と思うが、行ってくれと言われたら行くしかないのでそのようにする。

倉庫で出荷作業をこなし、15時過ぎに事務所に戻る。
そこからは黙々と仕事。やっぱりひとりでやってるより社長がいるほうが仕事をせざるをえないので仕事をちゃんとやりますね。

定時を10分過ぎて退勤。この10分というのは、社長が無駄話をしながらだらだら帰り支度を終えるのをただ待っているだけの無の時間。

時間は流れている。

スケートでひと駅プッシュしながら帰って、金曜だし疲れたし、ちょっとだけ飲むか……と思い、四文屋へ。
サッポロの中瓶(赤星)とウーロンハイ、串4本、煮込みを食べ、2,000円を少しオーバーしてしまった。でもおいしかった。

締めに驚くほどおいしくないフッドの家系ラーメン屋でラーメン。

夜布団にもぐってスマホでしょうもないことを検索しまくって寝るのが遅くなってしまう。

1時ちょい前くらいに就寝。


■今日聴いた音楽
KMD / Mr. Hood
KMD / Black Bastards
Bogdan Raczynski / You're Only Young Once But You Can Be Stupid Forever

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