2020年12月31日木曜日
MCビル風 Live at 「第二回 俺たちを敬え」 2016/6/4
MCビル風 Live at 「第二回 俺たちを敬え」 2016/6/4
撮影: 白岩 義行
Twitter →https://twitter.com/yoshiraiwa
Facebook→https://www.facebook.com/yoshiyuki.sh...
田島ハルコ x エレファントノイズカシマシpre 「第二回 俺たちを敬え」
2016/6/4(sat)17:30~ ¥1000
@中野ベースオントップ211
出演:
田島ハルコ
エレファントノイズカシマシ
KLONNS
MCビル風
エママウス
シベールの日曜日
2020年8月20日木曜日
2020年8月20日(木)@小岩bushbash "fineday"
2020年8月20日(木)@小岩bushbash
secret method
fineday
open 19:00
fee 1,000yen (inc 1drink) +name your price
Slim Valley
CHIYORI
MCビル風
Sorarino
deadももか
Takishita Norihiro
food
fineday crew & friends
2020年7月14日火曜日
2020年7月11日(土)・MAMMALのこと、てんしんくんのこと、ミッドナイト・ゴスペルのこと
10時過ぎに目が覚める。
すぐに起き上がって朝ご飯を食べる気にならず、横になったまま枕元に置いておいたリチャード・ブローティガンの詩集『チャイナタウンからの葉書』と『The Pill Versus the Springhill Mine Disaster』を読む。可笑しさと悲しさ、寂しさがないまぜになった侘び寂びの効いたブローティガンの詩が今の自分の気分に寄り添ってくれるのを感じる。
二度寝してもいいのだが、起きることにしてパン焼きバナナと牛乳を食べパンを食べてコーヒーを淹れる。先週末はすごい週末だったが、この週末はチルなものになるはずだ。静かにコーヒーを飲んで、ごろごろしながら本を読んだりツイッターを見たりするのは本当に最高。
雨が降っていなかったので、ずっと洗いたくてうずうずしていたお気に入りのシャツやTEEシャツをドライクリーニングで洗濯する。これでやっとすっきりした。
再びコーヒーを飲みながらごろごろしていたら雨の音がしてきたので、先ほど干した洗濯物を慌てて取り込む。突然の豪雨。
先日BandcampでMAMMALという好きなアーティストのフルデジタルディスコグラフィを購入したのだが、忙しかったり死んでたりしていたのでまだDLできていなかった。のでそれをすることにしたのだが、いかんせん全部で32作もあり、それを一作品ずつDL→解凍→iTunesへぶち込む、という作業を32回繰り返さねばならず、非常に骨が折れる。全て終えるまで一時間強かかってしまったのだった。
MAMMALとはアメリカはデトロイトを拠点に活動しているノイズ~エクスペリメンタル~アシッドフォークのアーティストである。退屈さと紙一重で垂れ流されるハーシュ~パワエレ系のノイズ、チープなドラムの打ち込みとドゥーミーなリフを奏でる歪んだベース、そして突如現れるひどく空虚な感じの弾き語り(ギターであったりベースであったりする)が聴いていると非常に病みつきになる。無の音楽。最高である。その名を知ったのは中原昌也氏の『作業日誌2004→2007』の中で触れられていたのを見てだと思う(うろ覚え)。その中原氏の文章(確か「何を考えてこんな音楽を作っているのか分からない爽快感ゼロの音楽」みたいなことが書かれていた気がする、うろ覚え)に惹かれて、アルバム『LONESOME DRIFTER』を今は無き渋谷warszawaで購入したのを覚えている。MAMMALことGary Beauvaisは過去にAnimal Disguiseというレーベルを運営しており、自身の作品のほかアメリカのアンダーグラウンドで活動するアーティストたちの作品を多数リリースしていた。MAMMALの音源やAnimal Disguiseから出ている音源が欲しくて、レーベルのコンタクト先(Garyのメールアドレス)にメールをして、直接音源を購入したことがある。また、何年か前にレーベルORMOLYCKAよりMAMMAL初期の音源をカセットテープでリイシューされていたりもしたのであった。MAMMAL、めっちゃ好きなアーティストなので気になる方はぜひチェックしてみて下さい。作品が多すぎてどれを聴いたらいいか分からない!という方は↑で挙げたアルバム『LONESOME DRIFTER』がおすすめです。
さて!続いて名古屋を中心に活動するアーティスト、てんしんくんの音源を購入して色々届いたので順番に聴いていく。ヤマハのキーボードやカシオトーン、ウクレレ等を用いて作られた、歌心あふれる激キャッチ―かつストレンジでポップな曲たちが楽しめる、てんしんくんワールド全開の『ベストオブてんしんくん 2011-15』が激フレッッシュでとても素晴らしい!!まるでダニエル・ジョンストンのヘロヘロな曲をパンクの焦燥感に乗せて疾走させたような……ぜひ上のリンクから聴いてみてほしい。同じく一緒に購入した『demo 2018』、てんしんくんがラップグループE.S.V.のタンゴと共に結成したデュオ、シンゴのカセットテープ『デンス』もフレッシュで良かった。
横になって音楽を聴いているうちにいつの間にか寝てしまう。
起きたら着替えて支度をして、先ほどDLしたMAMMALの曲たちを聴きながら出かける。今日は友達と遊ぶ約束をしているのでR。
バスと電車を乗り継ぎ友達の住む街へ。仕事が長引いているとのことで、タリ~ズに入ってコーヒーを飲みながら彼の到着を待つことに。MAMMALの音楽ずっと聴いてるけど虚無っぷりがすごくて最高!大好き!
仕事を終えた友達と合流して、道中スーパーに立ち寄りジュースやお菓子、アイス等を買い込んで彼の家へ。エアコンがついてて涼しいぜ!と思っていたら出かけるときにつけっぱなしだったとの由。二人でお菓子を食べてジュースを飲みながらおもしろ動画を見たりスーファミでファイナルファイト2をやったりネットフリックスを見たりして激チルな時間を過ごす。
巷で話題沸騰中のネットフリックス・オリジナルのアニメーション『ミッドナイト・ゴスペル』を初めて観たのだが、噂に違わぬ激アシッッドでサイケな世界観に大いにたまげた。あらすじはあってないようなもので、宇宙を旅する主人公が行く先々で出会う宇宙人たちにインタビューをしていくというものなのだが、インタビューはそれぞれの宇宙人たちの住む世界で行われるのだが、狂ったピタゴラスイッチのようなものが繰り広げられる世界で形而上学的なスピリッチャルな会話が延々と交わされる、非常にアシッドでサイケデリックでニューエイジでアンビエントな作品なのであった。説明するのが非常にむつかしく、実際に見てくれ!としか言えないのだが、映画『メン・イン・ブラック』のエンディングにたまげたりワクワクしたりした人にはうってつけの作品だということは間違いない。これを見るためだけにネットフリックス始めようかなと思ってしまうほど面白かった。のであるが、ミッドナイト・ゴスペルを見ているうちにいつの間にか私と友達は眠ってしまい、目覚めたときにはかなりいい時間になっていたのだった。
まだ冷蔵庫には食べてないアイスや飲んでないジュースがたくさんあったのだが、すべて友達にあげることにして23時ごろに帰路につく。家に帰りついたのは0時近くになってからであった。
風呂に入りブログ書き薬飲み歯を磨き眠る。
すぐに起き上がって朝ご飯を食べる気にならず、横になったまま枕元に置いておいたリチャード・ブローティガンの詩集『チャイナタウンからの葉書』と『The Pill Versus the Springhill Mine Disaster』を読む。可笑しさと悲しさ、寂しさがないまぜになった侘び寂びの効いたブローティガンの詩が今の自分の気分に寄り添ってくれるのを感じる。
二度寝してもいいのだが、起きることにしてパン焼きバナナと牛乳を食べパンを食べてコーヒーを淹れる。先週末はすごい週末だったが、この週末はチルなものになるはずだ。静かにコーヒーを飲んで、ごろごろしながら本を読んだりツイッターを見たりするのは本当に最高。
雨が降っていなかったので、ずっと洗いたくてうずうずしていたお気に入りのシャツやTEEシャツをドライクリーニングで洗濯する。これでやっとすっきりした。
再びコーヒーを飲みながらごろごろしていたら雨の音がしてきたので、先ほど干した洗濯物を慌てて取り込む。突然の豪雨。
先日BandcampでMAMMALという好きなアーティストのフルデジタルディスコグラフィを購入したのだが、忙しかったり死んでたりしていたのでまだDLできていなかった。のでそれをすることにしたのだが、いかんせん全部で32作もあり、それを一作品ずつDL→解凍→iTunesへぶち込む、という作業を32回繰り返さねばならず、非常に骨が折れる。全て終えるまで一時間強かかってしまったのだった。
MAMMALとはアメリカはデトロイトを拠点に活動しているノイズ~エクスペリメンタル~アシッドフォークのアーティストである。退屈さと紙一重で垂れ流されるハーシュ~パワエレ系のノイズ、チープなドラムの打ち込みとドゥーミーなリフを奏でる歪んだベース、そして突如現れるひどく空虚な感じの弾き語り(ギターであったりベースであったりする)が聴いていると非常に病みつきになる。無の音楽。最高である。その名を知ったのは中原昌也氏の『作業日誌2004→2007』の中で触れられていたのを見てだと思う(うろ覚え)。その中原氏の文章(確か「何を考えてこんな音楽を作っているのか分からない爽快感ゼロの音楽」みたいなことが書かれていた気がする、うろ覚え)に惹かれて、アルバム『LONESOME DRIFTER』を今は無き渋谷warszawaで購入したのを覚えている。MAMMALことGary Beauvaisは過去にAnimal Disguiseというレーベルを運営しており、自身の作品のほかアメリカのアンダーグラウンドで活動するアーティストたちの作品を多数リリースしていた。MAMMALの音源やAnimal Disguiseから出ている音源が欲しくて、レーベルのコンタクト先(Garyのメールアドレス)にメールをして、直接音源を購入したことがある。また、何年か前にレーベルORMOLYCKAよりMAMMAL初期の音源をカセットテープでリイシューされていたりもしたのであった。MAMMAL、めっちゃ好きなアーティストなので気になる方はぜひチェックしてみて下さい。作品が多すぎてどれを聴いたらいいか分からない!という方は↑で挙げたアルバム『LONESOME DRIFTER』がおすすめです。
さて!続いて名古屋を中心に活動するアーティスト、てんしんくんの音源を購入して色々届いたので順番に聴いていく。ヤマハのキーボードやカシオトーン、ウクレレ等を用いて作られた、歌心あふれる激キャッチ―かつストレンジでポップな曲たちが楽しめる、てんしんくんワールド全開の『ベストオブてんしんくん 2011-15』が激フレッッシュでとても素晴らしい!!まるでダニエル・ジョンストンのヘロヘロな曲をパンクの焦燥感に乗せて疾走させたような……ぜひ上のリンクから聴いてみてほしい。同じく一緒に購入した『demo 2018』、てんしんくんがラップグループE.S.V.のタンゴと共に結成したデュオ、シンゴのカセットテープ『デンス』もフレッシュで良かった。
横になって音楽を聴いているうちにいつの間にか寝てしまう。
起きたら着替えて支度をして、先ほどDLしたMAMMALの曲たちを聴きながら出かける。今日は友達と遊ぶ約束をしているのでR。
バスと電車を乗り継ぎ友達の住む街へ。仕事が長引いているとのことで、タリ~ズに入ってコーヒーを飲みながら彼の到着を待つことに。MAMMALの音楽ずっと聴いてるけど虚無っぷりがすごくて最高!大好き!
仕事を終えた友達と合流して、道中スーパーに立ち寄りジュースやお菓子、アイス等を買い込んで彼の家へ。エアコンがついてて涼しいぜ!と思っていたら出かけるときにつけっぱなしだったとの由。二人でお菓子を食べてジュースを飲みながらおもしろ動画を見たりスーファミでファイナルファイト2をやったりネットフリックスを見たりして激チルな時間を過ごす。
巷で話題沸騰中のネットフリックス・オリジナルのアニメーション『ミッドナイト・ゴスペル』を初めて観たのだが、噂に違わぬ激アシッッドでサイケな世界観に大いにたまげた。あらすじはあってないようなもので、宇宙を旅する主人公が行く先々で出会う宇宙人たちにインタビューをしていくというものなのだが、インタビューはそれぞれの宇宙人たちの住む世界で行われるのだが、狂ったピタゴラスイッチのようなものが繰り広げられる世界で形而上学的なスピリッチャルな会話が延々と交わされる、非常にアシッドでサイケデリックでニューエイジでアンビエントな作品なのであった。説明するのが非常にむつかしく、実際に見てくれ!としか言えないのだが、映画『メン・イン・ブラック』のエンディングにたまげたりワクワクしたりした人にはうってつけの作品だということは間違いない。これを見るためだけにネットフリックス始めようかなと思ってしまうほど面白かった。のであるが、ミッドナイト・ゴスペルを見ているうちにいつの間にか私と友達は眠ってしまい、目覚めたときにはかなりいい時間になっていたのだった。
まだ冷蔵庫には食べてないアイスや飲んでないジュースがたくさんあったのだが、すべて友達にあげることにして23時ごろに帰路につく。家に帰りついたのは0時近くになってからであった。
風呂に入りブログ書き薬飲み歯を磨き眠る。
2020年6月19日金曜日
2020年6月17日(水)・働くということ
朝起きてパンを食べ薬飲み出かける。朝食にバナナを食べたいのだが、いつも行くスーパーはいつ行ってもバナナが売り切れており、ここ最近は食べられないでいる。
午前中仕事をし、昼食にパンとドーナツを食べコーヒーを飲み、午後も仕事をする。後で振り返ろうとしても、その日に自分がどんな仕事をしていたのか、いまいち思い出せないものですね。
今でこそ時に真面目に、時に適当に働いている私であるが、幼少のころは自分の父親が毎日会社へ行き、一体そこで何をしているのか全く想像がついていなかった。ドラえもんやクレヨンしんちゃんやサザエさん等のアニメ・まんがの中で、父親のキャラクターたちが会社でデスクに向かっている絵面をよく見てはいたが、彼らの会社のデスクの上には電話が置いてあり、書類が置いてあり、ペンで何やら書いている。以上。という感じで、具体的にどんなことをやっているのか全く分からないので、それ以上想像のしようがないのであった。
時は進んで大学三年の秋、周りの人たちがリクルートスーツに身を包み、就職活動に勤しみだした頃になっても、自分はまだ会社で仕事をするというのが一体どういうことなのか全く分からないままであった。当時はコンビニでバイトしていたので、コンビニで働く人たちがどのような仕事をしているのかは知っていたが、スーツを着て、毎朝満員電車に乗っている人たちが、果たして会社へ行ってから何をどのように仕事をしているのか、全く皆目見当もつかなかった。
そんな体たらくなので就活で大いに挫折してしまい、就職が決まらぬまま大学を卒業、実家で暮らしながらレンタル・ビデオ店で働く『フリーター編』が始まるのだが、それはまた別の話。
最初に入社したドドドブラック企業でも、営業職として採用されたのだが、営業という概念自体がよく分かっていなかった。どうやって仕事を取ってきて、どういう風にそれを進めていくのか全く分からなかった。自分は新卒ではなく中途採用で入社したのだが、電話の応対の仕方も分からない自分を見て先輩社員は大いに呆れ、バイト雇ったんじゃねえんだぞ、というようなことを言われたのをよく覚えている。
この『ブラック企業編』で、何度もズタボロになって泥水を啜りながら働くうちに、会社で営業として働くというのはどういうことなのか分かったような気がした。
ブラック企業編が完結すると、次に『昭和の会社編』というのが始まるのだが、音楽業界などエンターテイメントに関係するような業種だと、辞めた会社と同じようにブラックなところが多そうだし、今度は安心して働けるような安定感のある会社に入りたいと思い、非常に地味な業種の営業職へと転職した。あれだけ過酷な労働環境で働いてきた経験があれば、どんなところでも働けるだろう、そう思って高を括っていたのだが、その自信はいとも簡単に打ち砕かれることとなってしまうのである。
その会社は営業が三人おり、毎日みなお客さんのところへ行き、商談なり打ち合わせなりして仕事を取ってきてそれを回しているのだが、自分は彼らが一体何をやっているのか全く分からなかった。まともな会社に入ったはずなのに、幼少のころに感じていたのと同様に、自分と同じ会社にいる人たちが一体何をやっているのか分からないという状態に陥ってしまったのである。
先輩社員の商談に同行したり、お客さんを引き継いでもらったりして、自分でも仕事っぽいことをしていたのだったが、自分で自分が何をしているのか根本的なところで全く分かっていなかった。
そこは年功序列が幅を利かすオールドスクールな昭和な体質の会社で、上司や同僚が全員プロ野球やゴルフが好きだったりしたため、話は全く合わないし、上司に対して忖度をしなくてはならないし、何か面白いことを言ったりしなくてはいけないし、そういったグレーな人間関係というのに対してひどく消耗してしまい、結果心を病んでしまった。そして自主退職を勧められるという体で、その会社をクビになったのであった。
ということで、自分で実際にスーツを着て会社員として働いてもなお、会社員というのが果たして何をしているのかよく分からなかった、という衝撃的な結末を迎えてしまったのである。
そして現在、時はすでに2020年になっているというのに、自分はいまだに人が会社で何をやっているのかほとんど分からないでいる。きっとこれからも分からないだろう。そして、そんなクエスチョンマークであふれた状態でも働いて給料もらえる今の会社と出会えたことは本当に幸運だったと思う。完。
ということで、この日も時に一生懸命に、時に超適当に働いていたのであるが、「今日も遅くなるから覚悟しておけよ」と社長に宣言された割に、昨日より早く帰れたのでよかった。
会社を出て350円弁当でお馴染みのチャイニーズレストランへ赴き、麻婆豆腐定食を食べる。この日の麻婆豆腐はやたら辛くて油っこくて難しかったが、全部美味しくいただきました。
帰り道、何の音楽を聴いてもしっくりこないモードに急に入ってしまったので、焦る。
とりあえず帰宅して風呂に入り、ドクターペッパーを持って川へ行き、風呂上りの身体を冷ましながらそれを飲んで、家に戻ってこないだ買ったMac Millerのアルバム『Swimming』を再生したら、全てがしっくりきたので驚いた。孤独でメロウで人懐こくて、感傷的で覚めてる音楽。ため息が出るほど素晴らしい……このアルバムに収録されている『Self Care』という曲のビデオがめちゃ好きなので、よかったら見てほしい!最高なので。
ブログを書き、歯磨き薬飲み、同アルバムを聴きながら眠る。
午前中仕事をし、昼食にパンとドーナツを食べコーヒーを飲み、午後も仕事をする。後で振り返ろうとしても、その日に自分がどんな仕事をしていたのか、いまいち思い出せないものですね。
今でこそ時に真面目に、時に適当に働いている私であるが、幼少のころは自分の父親が毎日会社へ行き、一体そこで何をしているのか全く想像がついていなかった。ドラえもんやクレヨンしんちゃんやサザエさん等のアニメ・まんがの中で、父親のキャラクターたちが会社でデスクに向かっている絵面をよく見てはいたが、彼らの会社のデスクの上には電話が置いてあり、書類が置いてあり、ペンで何やら書いている。以上。という感じで、具体的にどんなことをやっているのか全く分からないので、それ以上想像のしようがないのであった。
時は進んで大学三年の秋、周りの人たちがリクルートスーツに身を包み、就職活動に勤しみだした頃になっても、自分はまだ会社で仕事をするというのが一体どういうことなのか全く分からないままであった。当時はコンビニでバイトしていたので、コンビニで働く人たちがどのような仕事をしているのかは知っていたが、スーツを着て、毎朝満員電車に乗っている人たちが、果たして会社へ行ってから何をどのように仕事をしているのか、全く皆目見当もつかなかった。
そんな体たらくなので就活で大いに挫折してしまい、就職が決まらぬまま大学を卒業、実家で暮らしながらレンタル・ビデオ店で働く『フリーター編』が始まるのだが、それはまた別の話。
最初に入社したドドドブラック企業でも、営業職として採用されたのだが、営業という概念自体がよく分かっていなかった。どうやって仕事を取ってきて、どういう風にそれを進めていくのか全く分からなかった。自分は新卒ではなく中途採用で入社したのだが、電話の応対の仕方も分からない自分を見て先輩社員は大いに呆れ、バイト雇ったんじゃねえんだぞ、というようなことを言われたのをよく覚えている。
この『ブラック企業編』で、何度もズタボロになって泥水を啜りながら働くうちに、会社で営業として働くというのはどういうことなのか分かったような気がした。
ブラック企業編が完結すると、次に『昭和の会社編』というのが始まるのだが、音楽業界などエンターテイメントに関係するような業種だと、辞めた会社と同じようにブラックなところが多そうだし、今度は安心して働けるような安定感のある会社に入りたいと思い、非常に地味な業種の営業職へと転職した。あれだけ過酷な労働環境で働いてきた経験があれば、どんなところでも働けるだろう、そう思って高を括っていたのだが、その自信はいとも簡単に打ち砕かれることとなってしまうのである。
その会社は営業が三人おり、毎日みなお客さんのところへ行き、商談なり打ち合わせなりして仕事を取ってきてそれを回しているのだが、自分は彼らが一体何をやっているのか全く分からなかった。まともな会社に入ったはずなのに、幼少のころに感じていたのと同様に、自分と同じ会社にいる人たちが一体何をやっているのか分からないという状態に陥ってしまったのである。
先輩社員の商談に同行したり、お客さんを引き継いでもらったりして、自分でも仕事っぽいことをしていたのだったが、自分で自分が何をしているのか根本的なところで全く分かっていなかった。
そこは年功序列が幅を利かすオールドスクールな昭和な体質の会社で、上司や同僚が全員プロ野球やゴルフが好きだったりしたため、話は全く合わないし、上司に対して忖度をしなくてはならないし、何か面白いことを言ったりしなくてはいけないし、そういったグレーな人間関係というのに対してひどく消耗してしまい、結果心を病んでしまった。そして自主退職を勧められるという体で、その会社をクビになったのであった。
ということで、自分で実際にスーツを着て会社員として働いてもなお、会社員というのが果たして何をしているのかよく分からなかった、という衝撃的な結末を迎えてしまったのである。
そして現在、時はすでに2020年になっているというのに、自分はいまだに人が会社で何をやっているのかほとんど分からないでいる。きっとこれからも分からないだろう。そして、そんなクエスチョンマークであふれた状態でも働いて給料もらえる今の会社と出会えたことは本当に幸運だったと思う。完。
ということで、この日も時に一生懸命に、時に超適当に働いていたのであるが、「今日も遅くなるから覚悟しておけよ」と社長に宣言された割に、昨日より早く帰れたのでよかった。
会社を出て350円弁当でお馴染みのチャイニーズレストランへ赴き、麻婆豆腐定食を食べる。この日の麻婆豆腐はやたら辛くて油っこくて難しかったが、全部美味しくいただきました。
帰り道、何の音楽を聴いてもしっくりこないモードに急に入ってしまったので、焦る。
とりあえず帰宅して風呂に入り、ドクターペッパーを持って川へ行き、風呂上りの身体を冷ましながらそれを飲んで、家に戻ってこないだ買ったMac Millerのアルバム『Swimming』を再生したら、全てがしっくりきたので驚いた。孤独でメロウで人懐こくて、感傷的で覚めてる音楽。ため息が出るほど素晴らしい……このアルバムに収録されている『Self Care』という曲のビデオがめちゃ好きなので、よかったら見てほしい!最高なので。
ブログを書き、歯磨き薬飲み、同アルバムを聴きながら眠る。
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