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2025年4月2日水曜日

2025年3月27日(木) 酒量のはらわた

2025年3月27日(木)

最近平日夜に飲む酒の量が増えている。

昼間仕事で受けるストレスや、季節の変わり目に特に厳しい抑うつ感の増大からきているものと思われる。

金がないので最近は節約のために四文屋などへ行くのを我慢して、スーパーで酒を買い家で飲むようにしている。
ビールの350ml缶を2本ないし500ml缶1本と350ml缶1本、そして適当なスナック菓子を2つ買うのが多い。

昔はビアを買う代わりに安い発泡酒を買っていたが、ある頃からまずい発泡酒を飲むより本物のビアを飲むほうがよい、と思ってそのようにしていた。
しかし金がないので先日久しぶりにトップ・バリュのくそ安い粗悪発泡酒を購入して飲んだところ、ひどく悪酔いしてしまったのであった。

なぜ平日夜にしらふでいられないのか。

私が酒を欲するとき、それは仕事のストレス等で脳も身体もへとへとになってしゃっちょこばってしまっているのをアルコールによって弛緩させ強制的にリラックスさせるために酒を飲みたくなるのであるが、あと酒を飲んで酔っ払うと風呂に入れなくなるので風呂に入れない・入りたくないときの言い訳にするために酒を飲むというふしもある。

ということで平日夜に家で酒を飲むのだが、家で酒を飲むとBAD入るということを忘れていた。
やりたいこと・やらなくてはならないことがあるのに酒を飲んでいる場合なのか……と思って落ち込むし、酔っ払うと何もできなくなるし、最悪畳の上で気絶してしまって睡眠がくそになってしまったりするので、やっぱり家で酒を飲むのはやめたいと思う。

最近はZoogz Riftというアメリカの音楽家(故人)のつくった音楽を好んで聴いている。

悪意とユーモアをもって変な音楽を大量につくった謎の人物なのであるが、彼のWikipediaを見ると『アメリカの音楽家、画家、プロレスラー』とある。また、『フランク・ザッパとキャプテン・ビーフハートとサルバドール・ダリとアイン・ランドに影響を受けた』とも書いてある。ダリを影響源に挙げるのはかっこいいね。

彼のディスコグラフィーはなかなかの量があり、サブスクでも聴ける。サブスクに上がっているアルバムのコピーライトを見るとLaura Riftという名前になっているので、彼の妻(?)が彼の死後音源を管理しているのかもしれません。

曲はとにかく変でおかしいんだけど、変な曲の中にねじくれたポップセンスがふんだんに散りばめられており、キャッチ―で聴いていてとても楽しい。

Zoogz Riftのことは以前私の好きなアーティストのMAMMALことGary Beauvais氏がInstagramのストーリーズにてそのアルバムのジャケを載せていたことで知った。MAMMALについては過去このブログで書いている

Zoogz Riftのアルバムはどうも日本では手に入りづらいようだ。Discogsで買いたいなと思うが、いかんせん金がないので買うことができません。
だけど先日ヤフオクでたまたま彼のアルバム『WARZONE』のレコードがひっそりと売られているのを見かけて、誰とも競り合うことなくひっそりと落札した。意味が分からないジャケが最高だし中身の音楽も最高。

Zoogz Riftはアメリカの変なパンク/ハードコアのバンドをたくさんリリースしているあのSSTレーベルからも多く作品をリリースしている。
他のレーベルからリリースされていた初期作の数々もSSTからリイシューされているようだが、オリジナルとジャケが変わっていたりする。私はオリジナルのジャケの方が好きだ。だけど1stアルバムの『Idiots on the Miniature Golf Course』(いいタイトルですね)はオリジナルのジャケより再発盤のジャケの方が好きだな。

それでは。

2025年1月30日木曜日

2025年1月29日(水) Electric Pink



The Promise Ring / Electric Pink

 
I live on a small street with very small shoes
But in a big house with a big wardrobe
I've got the whole world in my hands
It's a small world after all

And there's not much to say on five bucks a day
And there's no other way so we're just hanging around
For the weekend to come
We're all hungry and dumb for Friday

*So yeah, I feel electric pink in the cheek
We look like animals seven days a week
I feel electric pink in the cheek
I'm too polite and maybe you're too brief

Please don't press that we dress
High heels and loud shoes are a mess
Step out with quiet feet and now I'm pleased to meet
Meeting is so hard to do when you're dead

*repeat

Between a wink and an earthquake
There are conversations
Complications go on, on, and on

I pretend that I understand my hands
And the rest are only a test
To be paid to be pressed
When we end we will be softly kissed

So yeah, I feel electric pink in the cheeks
We look like animals seven days a week
I feel electric pink in the cheeks
I'm too polite and maybe you're too brief

 I feel electric pink in the cheeks
We look like animals seven days a week
Yeah what did you think that I would be feeling?
Electric pink

Yeah, yeah, yeah, what did you think
that I would be feeling?
Electric pink

Yeah, yeah, yeah, now what did you think
that I would be feeling?
Electric pink, electric pink

I live on a small street stepping out with quiet feet


////////////


僕は小さな通りに住んでいる とても小さい靴を履いて
だけど 家は大きくて 大きな洋服だんすもある
手の中に世界の全部を持っていた
小さな世界なんだけど

それで1日5ドルじゃ そんなに言うこともない
他に方法もないから 僕たちはただぶらぶらしてる
来たるべき週末のために
僕たちはみんな 腹が減ってばかになる 金曜日のために

*だから、ああ、電流を感じて 頬にピンクがさす
僕たちは動物みたい 1週間に7日
電流を感じて 頬にピンクがさす
僕は礼儀正しすぎて 君はそっけなさすぎるのかも

僕たちに着飾らせないで
ハイヒールとうるさい靴はひどいもんだ
忍び足で抜け出そう 僕は会えて嬉しいよ
会うのはとても大変なこと 君が死んでいるときは

*繰り返し

ウィンクと地震の間に
会話がある
こんがらがったことは どんどん続いていく

僕は自分の手のこと 分かってるふりをする
それで残りはただの
お金をもらうために強いられるテストだって
僕たちが終わるとき やさしくキスされる

だから、ああ、電流を感じて 両の頬にピンクがさす
僕たちは動物みたい 1週間に7日
電流を感じて 両の頬にピンクがさす
僕は礼儀正しすぎて 君はそっけなさすぎるのかも

電流を感じて 両の頬にピンクがさす
僕たちは動物みたい 1週間に7日
ああ、僕がどう感じるだろうって思った?
エレクトリックピンク

ああ、僕がどう感じるだろうって思った?
エレクトリックピンク

ねえ、僕がどう感じるだろうって思った?
エレクトリックピンク エレクトリックピンク

僕は小さな通りに住んでいる 忍び足で抜け出すんだ


(訳:MCビル風)

2020年7月14日火曜日

2020年7月11日(土)・MAMMALのこと、てんしんくんのこと、ミッドナイト・ゴスペルのこと

10時過ぎに目が覚める。

すぐに起き上がって朝ご飯を食べる気にならず、横になったまま枕元に置いておいたリチャード・ブローティガンの詩集『チャイナタウンからの葉書』と『The Pill Versus the Springhill Mine Disaster』を読む。可笑しさと悲しさ、寂しさがないまぜになった侘び寂びの効いたブローティガンの詩が今の自分の気分に寄り添ってくれるのを感じる。

二度寝してもいいのだが、起きることにしてパン焼きバナナと牛乳を食べパンを食べてコーヒーを淹れる。先週末はすごい週末だったが、この週末はチルなものになるはずだ。静かにコーヒーを飲んで、ごろごろしながら本を読んだりツイッターを見たりするのは本当に最高。

雨が降っていなかったので、ずっと洗いたくてうずうずしていたお気に入りのシャツやTEEシャツをドライクリーニングで洗濯する。これでやっとすっきりした。

再びコーヒーを飲みながらごろごろしていたら雨の音がしてきたので、先ほど干した洗濯物を慌てて取り込む。突然の豪雨。

先日BandcampでMAMMALという好きなアーティストのフルデジタルディスコグラフィを購入したのだが、忙しかったり死んでたりしていたのでまだDLできていなかった。のでそれをすることにしたのだが、いかんせん全部で32作もあり、それを一作品ずつDL→解凍→iTunesへぶち込む、という作業を32回繰り返さねばならず、非常に骨が折れる。全て終えるまで一時間強かかってしまったのだった。

MAMMALとはアメリカはデトロイトを拠点に活動しているノイズ~エクスペリメンタル~アシッドフォークのアーティストである。退屈さと紙一重で垂れ流されるハーシュ~パワエレ系のノイズ、チープなドラムの打ち込みとドゥーミーなリフを奏でる歪んだベース、そして突如現れるひどく空虚な感じの弾き語り(ギターであったりベースであったりする)が聴いていると非常に病みつきになる。無の音楽。最高である。その名を知ったのは中原昌也氏の『作業日誌2004→2007』の中で触れられていたのを見てだと思う(うろ覚え)。その中原氏の文章(確か「何を考えてこんな音楽を作っているのか分からない爽快感ゼロの音楽」みたいなことが書かれていた気がする、うろ覚え)に惹かれて、アルバム『LONESOME DRIFTER』を今は無き渋谷warszawaで購入したのを覚えている。MAMMALことGary Beauvaisは過去にAnimal Disguiseというレーベルを運営しており、自身の作品のほかアメリカのアンダーグラウンドで活動するアーティストたちの作品を多数リリースしていた。MAMMALの音源やAnimal Disguiseから出ている音源が欲しくて、レーベルのコンタクト先(Garyのメールアドレス)にメールをして、直接音源を購入したことがある。また、何年か前にレーベルORMOLYCKAよりMAMMAL初期の音源をカセットテープでリイシューされていたりもしたのであった。MAMMAL、めっちゃ好きなアーティストなので気になる方はぜひチェックしてみて下さい。作品が多すぎてどれを聴いたらいいか分からない!という方は↑で挙げたアルバム『LONESOME DRIFTER』がおすすめです。

さて!続いて名古屋を中心に活動するアーティスト、てんしんくんの音源を購入して色々届いたので順番に聴いていく。ヤマハのキーボードやカシオトーン、ウクレレ等を用いて作られた、歌心あふれる激キャッチ―かつストレンジでポップな曲たちが楽しめる、てんしんくんワールド全開の『ベストオブてんしんくん 2011-15』が激フレッッシュでとても素晴らしい!!まるでダニエル・ジョンストンのヘロヘロな曲をパンクの焦燥感に乗せて疾走させたような……ぜひ上のリンクから聴いてみてほしい。同じく一緒に購入した『demo 2018』、てんしんくんがラップグループE.S.V.のタンゴと共に結成したデュオ、シンゴのカセットテープ『デンス』もフレッシュで良かった。

横になって音楽を聴いているうちにいつの間にか寝てしまう。

起きたら着替えて支度をして、先ほどDLしたMAMMALの曲たちを聴きながら出かける。今日は友達と遊ぶ約束をしているのでR。

バスと電車を乗り継ぎ友達の住む街へ。仕事が長引いているとのことで、タリ~ズに入ってコーヒーを飲みながら彼の到着を待つことに。MAMMALの音楽ずっと聴いてるけど虚無っぷりがすごくて最高!大好き!

仕事を終えた友達と合流して、道中スーパーに立ち寄りジュースやお菓子、アイス等を買い込んで彼の家へ。エアコンがついてて涼しいぜ!と思っていたら出かけるときにつけっぱなしだったとの由。二人でお菓子を食べてジュースを飲みながらおもしろ動画を見たりスーファミでファイナルファイト2をやったりネットフリックスを見たりして激チルな時間を過ごす。

巷で話題沸騰中のネットフリックス・オリジナルのアニメーション『ミッドナイト・ゴスペル』を初めて観たのだが、噂に違わぬ激アシッッドでサイケな世界観に大いにたまげた。あらすじはあってないようなもので、宇宙を旅する主人公が行く先々で出会う宇宙人たちにインタビューをしていくというものなのだが、インタビューはそれぞれの宇宙人たちの住む世界で行われるのだが、狂ったピタゴラスイッチのようなものが繰り広げられる世界で形而上学的なスピリッチャルな会話が延々と交わされる、非常にアシッドでサイケデリックでニューエイジでアンビエントな作品なのであった。説明するのが非常にむつかしく、実際に見てくれ!としか言えないのだが、映画『メン・イン・ブラック』のエンディングにたまげたりワクワクしたりした人にはうってつけの作品だということは間違いない。これを見るためだけにネットフリックス始めようかなと思ってしまうほど面白かった。のであるが、ミッドナイト・ゴスペルを見ているうちにいつの間にか私と友達は眠ってしまい、目覚めたときにはかなりいい時間になっていたのだった。

まだ冷蔵庫には食べてないアイスや飲んでないジュースがたくさんあったのだが、すべて友達にあげることにして23時ごろに帰路につく。家に帰りついたのは0時近くになってからであった。

風呂に入りブログ書き薬飲み歯を磨き眠る。


2018年3月7日水曜日

2018年3月2日(金)~3月4日(日)

2018年3月2日(金)

ホームセンターの生花売り場を眺める夢を見て起床。バナナと薬を持って家を出る。

つらさが最高潮に達してしまい、早急に死にたいという気持ちに脳が支配されてしまうが、死んだら死んでしまうのでここはグッとこらえて死なないことにする。

朝のオフィスで死んだまま固まって動けないが、昨日明らかになった問題をどうにかするため取引先にTEL。どうにかお願いしますということでどうにかしてもらえることになりひとまず解決した。

そして社長が何か知らんけどイラついているので自分が死んでいるときにイラつかれると非常に無が加速し仕事への意欲がものすごい勢いで削がれてしまうのでやめてほしい。

昼すぎにそば屋できつねそば¥650食べランチ。そば屋の店内で流れていた昼のTV番組がガチャガチャしてうるさくて気が狂いそうになる(すでに気は狂っているが)。TVで流れている映像がただの光の点滅とノイズにしか感じられず、いよいよヤバいなと思う。

昼食後倉庫へ。足取りも重く全身が凝固しつつあるのを感じる。

倉庫作業は寒いのと大変なのとでなかなか大変なので大変である。全ての感情を殺して無になり淡々とやるべきことを遂行していくことでヘヴィーなストレスを誤魔化していく。

夕方になり倉庫作業の目処がつきオフィスへ戻る。倉庫にいる間中ずっとコーヒーが飲みたかったのでコーヒーを飲んで少しホッとした。しかし飲んでる薬の副作用か分からないが最近頭痛がするようになりつらい。

この日は死んでいるにも関わらず一生懸命働いたので定時で解散。

週末か。何の感慨もない。あまりにも終わりの終わりの完全無理最終閉店セール状態になってしまって、ここまでひどくなるのはちょっとなかなかなくてつらいぜと思って、とにかく家に帰る。

棒のようになって帰宅してベッドにダイブというか普通に横になり、引き続きタイラーのアルバム "Scum Fuck Flower Boy" を聴く。このアルバムに収録の "911 / Mr. Lonely" という曲が好きで、めっちゃ孤独で、誰か電話してくれよ、ていう曲で、客演のAnna of the Northがフックの「時々電話してくれよ」と歌ってる後ろで「リン、リン、リン♪」と歌ってるのがとても好きで、この曲でタイラーはガレージに車を5台持っててそれぞれ全部ガスは満タンだけど、君が助手席にいなけりゃそんなの全く何の意味もないと歌っていて、タイラーッッ!!!!と思う。

ずっと横になっていてもしょうがないというか夕飯を食べないといけないので、何とか立ち上がって野菜ジュース+納豆+さばの水煮缶+卵入りカップめん+おにぎりという立ち食い無定食を食べ、食後にコーヒーを淹れ、食器を洗えるようになって家でコーヒーが淹れられるようになったので良かったなと思う。

コーヒーを飲み終え横になって死んでいるが、落ち着かなくて2、3杯続けてコーヒーを飲んでしまう。

フランク・オーシャンとかタイラーの影響で、自分もラッパーの端くれなら(全然活動してないので最早ラッパーでも何でもないのだが)カッコいい車を乗り回したりしたいと思って、フランク・オーシャンの1st Mixtape "nostargia, ULTRA" のジャケに写っている、彼にとっての「ドリーム・カー」、BMW E30 M3 をいつか金を貯めて買うことを何となく決意する。車は今の時代では大変に高級な趣味だが、でも何かしら夢があるのはいいことだと思う……ということで死ぬまでにはこの車を買いたい。

家で無限リピートで聴きまくっているタイラーのアルバム "Scum Fuck Flower Boy" に客演で参加しているUSのシンガー、Kali Uchisのことがふと気になり、タイラーが客演として参加した彼女の最新シングル "After the Storm" ほか色々iTunesで購入。←の曲はBADBADNOTGOOD Prod. による曲で、めちゃいい塩梅のタメの利いたグルーヴ溢れる彼らの演奏に乗せてKaliがキュートにコケティッシュに歌い上げ、そこにブ~ツィ~・コリンズ御大による前口上 & コーラスが最高にチル & ゴージャスで、タイラーのバースはめちゃ良い仕事でもうバッチリ!という内容だし、何より同曲のビデオがとてもキュートで、特にタイラーが劇中めっちゃお茶目でひょうきんでチャーミングな演技をしているので是非見てほしいと思う。

さらに同じくタイラーのアルバムに参加しているSteve Lacyのことも色々調べると、彼について書かれた「iPhoneとギターだけで曲を作る天才プロデューサー」みたいなめちゃ面白い記事が見つかり、これは絶対ヤバいやつやんけ!ということで早速iTunesで色々曲を購入。

それにしても上の記事とかほんと面白いし良いんだけど、自分はやっぱり紙の本で読むのが好きだなーとしみじみ思う。ディスクガイド本の類を何も考えずにペラペラ読むのがめちゃくちゃ好きで、それもデータだけを羅列した無味乾燥なものよりも対象への狂った愛情と思い入れがたっぷりに詰め込まれたガイド本(甘茶ソウル百科事典GANGSTA-LUVパンク天国シリーズなどなど)の方が圧倒的に好きなので、そういう感じで現行のポップミュージックについて書かれた本が心の底から読みたいと強く思う。今の時代インターネットによりとにかくカルチャーのアップデートのされ方がとにかく「速い」ので、執筆・編集に膨大な労力と時間とお金のかかる紙媒体だと難しいのだろうということは容易に想像がつくが、それでも今ネット上に散らばっている色々な文章もいつか消えてなくなってしまうものだと思うし、海外の記事でも日本で紹介されてないようなものが沢山あるし、とにかく紙の本でヤバい本が読みたい!もしそういった本を作りたい!という人がいたら応援したいし何なら自分も執筆者として参加したいくらいだ。興味のある方いらっしゃいましたらぜひご連絡ください。

ということで色々iTunesで購入したKali Uchisの曲たちやSteve Lacyの曲たちを聴きながら薬飲み眠る。


2018年3月3日(土)

友人が大量の映画のVHSテープから色んな場面をサンプリングしてそれを編集して全く別のSF映画を作るという夢を見て昼過ぎに起床。昨夜コーヒーを飲み過ぎたせいで夜中に複数回トイレに起きてしまい、眠りがひどく浅く全く寝た気がせず非常につらい。コンビニコーヒーを常飲していたころはこんなことなかったのだが。二度寝したいところだが病院へ行く日なので我慢する。

時間が微妙だったが風呂に入れてなさ過ぎて頭部ほか全身がとても気持ちが悪く、ええいと勢いをつけてシャワーを浴びることに成功した。

着替えて外に出ると大分暖かい。春が来てしまったのかと思い暗い気持ちになる。あと今日は両さんこと両津勘吉の誕生日だなと思った。

病院までの道中ずっとKali Uchisの曲を繰り返し聴く。全部素晴らしい(雑な感想)! !

病院へ着くとこの日は空いており、また待合室のTVでは桜名所めぐりの映像ではなく北国の山奥の集落の雪景色の映像が流されておりホッとした。でも一生懸命雪かきをしている住人の皆さんの姿を見ていたら疲れてしまった。

自分の番が来て先生と面会。全てつらく無理です、暖かくなったから良くなったとか全然なくてこれはこれで非常につらいですという旨伝える。そしたらここ数か月の間少しずつ量を増やして効き目のほどを試していた薬は効果ナシ!という判断が下されて、別の薬を試してみましょうということになり、つらいのが楽になるのなら何でも飲みますということで新しい薬がラインナップに加わった。薬局の薬剤師の人曰く、楽しいとか嬉しいとか意欲とかやる気とかいうのは脳内のセロトニン、アドレナリンの神経伝達物質によってコントロールされており、そして第三の物質であるドパミン(ドーパミン)が主に楽しみとか意欲とかをコントロールしており(うろ覚え)今度の薬はドパミンをドバドバ出してアゲアゲになる薬とのことだった。

死にながら薬局を後にし、いつもの喫茶店に寄りコーヒーとツナサンドのセットを頼み、真顔でツナサンド食べコーヒー飲みタバコ吸い薬飲みお金を払って外へ出る。

Kali Uchisの曲 "After the Storm" のBADBADNOTGOODの演奏がめちゃくちゃ良くて、二年前のサマソニの何か野外の果ての方みたいなステージで彼らのライブを観たときはあまりのユルさとナメた感じの演奏 & 佇まいにどこかスノッブさを感じてイマイチだったのだが、その印象を変えるのにこの曲は十分すぎるほどに彼らのポテンシャルをよく表していた。

ということでBADBADNOTGOODのアルバムというのは昔ミクステとしてリリースされたライブ盤 "BBNGLive 2" (このライブアルバム中でWaka Flocka Flameの曲 "Hard In Da Paint" のリフのフレーズが生演奏で飛び出してきたときはウケたのを覚えてる)しか聴いたことがなかったため、オリジナルアルバムってどんな感じなんだろう?と俄然気になった私はユニオンに足を運んだ。

そしたら2015年にウータンのGhostface Killahと組んでリリースされた "Sour Soul" が売っていたので購入する。あとSteve Lacyがメンバーとして参加しているThe Internetのアルバム "Ego Death" も購入。

日が暮れる前に帰宅し、ツナサンドだけでは足りなかったとみえて、100円ローソンでこないだ買ったローIQハイカロリーの惣菜パン「タルタルコロッケロールパン」を真顔で食べ、勢いづいた私はさらに同じく100円ローソンで購入した芋けんぴを真顔で食べ続け、3/4くらいまで食べ尽くしたところで我に返り、満腹感を覚えたのもつかの間、一変してめちゃくちゃ気持ち悪くなった。バカ食いはするもんじゃない。腹ごなしにコーヒーを淹れて飲むも効果なし。あとは新しい薬の副作用で気持ち悪いというのもあると思う。大抵のアゲアゲ系の薬は飲み始めのころはめちゃくちゃ気持ち悪くなるというのを経験上知っているので。

横になりながら買ってきたCDを聴き、スマホを眺めたり天井を眺めたり落ち着かない時間を過ごし、気付いたら23時くらいになっており、お腹は何となく落ち着いて、納豆とサバ水煮缶詰とおにぎり食べて夕食にして、ヨーグルト食べて歯磨いて、今度は昨夜買ったKali Uchisの曲たちの中で "Only Girl" という曲もめちゃくちゃ良いな~と思って、やはりこの曲にも前述のSteve Lacyが参加していて、そして彼のソロ・シングル "c u girl" という曲がめちゃくちゃ良くて、「I wanna see you, girl」っていう「君に会いたいな」っていう気持ちの高まりをパッとiPhoneとギターで真空パックしてそのまま曲にしたよ、っていう軽やかさと自然さと素朴さと暖かさと全部良くて、久しぶりに激フレッシュなRAWな表現と出会ったことに興奮した。他に6曲入りのep "Steve Lacy's Demo" というのもリリースしていて、やはりサクッと作りましたという感じなんだけど、メロディラインとかに未完成な危うさみたいなとこを感じるのと、全部衝動で作りましたというその感じに非常にぐっとくるのでありました。

薬飲み眠る。


2018年3月4日(日)

春日部の駅がホームが増えており路面電車が乗り入れるようになっており、また駅舎がすごいボロくなっていて、でもその駅舎には昔ながらの映画館という感じの劇場が入っていて、そこにユンキーと二人で遊びに行くと自分の父親が映画を観に来ており鉢合わせる、という夢を見て起床。やはり家コーヒー飲むと眠りが浅い。

もう何かつらくて無理で、ありがたいことに友人からお茶の誘いや食事の誘いをもらっていたのだが、無理なため断ってしまった。

しかし新しく加わった薬が結構自分に合ってるっぽくて、死んでる状態でもちょっとずつ動けるようになってきて、洗濯したり掃除したり色々家事をこなすことができた。

色々家事をこなして時間は19時を回り、久しぶりにあれこれ動いたので非常に疲れてしまったが、散歩がてら本屋へ行くことに。

フッドの本屋になかったので取り寄せてもらった「ミルクとはちみつ」というルピ・クーアというアメリカのInstagram詩人?の人が書いた詩集、野中モモさんが翻訳しており、それが入荷したということで、それを受け取りに。

街の方へ黙々と歩いていくとすごい暖かくてむしろ暑いくらいだ。身体も脳もおかしくなる。

本屋で無事注文の本を受け取り、ユニオンを冷かして、帰宅後いつもの無定食を食べ、ブログを書き、いつの間にか1時半くらいになっているので歯磨き薬飲み眠る。

この土日はここ最近では珍しく活動的な週末だった。最近はずっと週末布団の中で棒になって死んでいるだけだったので。

2018年2月23日金曜日

2017年10月7日@大久保ひかりのうま mukuchiバンド / mimippiii / んミィ のライブを観て考えたこと


先日大久保のひかりのうまという喫茶店/バー兼ライブスペースにて観た mukuchi (バンドセット)、mimippiii、んミィ という三組によるライブがあまりにも素晴らしかったため、その時感じたことを忘れないようにここに記す。

この日のライブは下記の内容で行われた。

2017年10月7日(土)@大久保ひかりのうま

”Summer Soul”

19:00/19:30(Open/Start)
2,000円+1Drink

mukuchi (band set)
mimippiii

※上に載せた写真にもあるように、この日出演する予定だったんミィさんのバンド、Stoned To Deathの演奏はキャンセルとなっていた。

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19時半の開演ぎりぎりの時間に大久保駅に降り立ち、南口の改札を出て右へ行くと何とも味わい深い飲み屋やスナック等が複数入った小さな雑居ビルがあり、「キューピッド」という看板が掲げられた入口の地下がひかりのうまである。ひかりのうまに来るのは初めてだったため、最初は雑居ビルに入っているお店たちの大小入り乱れる看板の中から目印である「キューピッド」の看板を探すのに戸惑ってしまったが、無事発見し地下へと続く階段を下りる。

階段を下りた先にあったのはいかにも喫茶店然とした年季の入った木製のドアで、その窓から店内の様子を見ると大分お客さんでいっぱいのようだった。

幸いまだ演奏は始まっておらず、最初の演者のmukuchiバンドがセッティングしているところであった。この日のライブを観に来た沢山のお客さんの間を縫うようにして店内奥のカウンターへ辿り着き、チャージの二千円を支払い、アイスコーヒーを注文する。

ステージ(といっても一段高くなっているわけではなく、階段脇の四角いスペースにアンプやドラムセットが配置されている)の目の前にテーブルと椅子、ソファーが置かれ、その後ろには通路を区切るための低い壁がある。そして店内奥のカウンター前のいくつかの座席。この日はとにかく大勢のお客さんたちが来ており、端の方で立ち見するより座ってじっくり観たいなと思ったので、ステージ真ん前の椅子が空いているのを見つけそこに座った。

メンバーがセッティングを終え、いよいよライブが始まる。ステージ中央に置かれた台の上にラップトップ、MIDIキーボード、メロディカが置かれ、 その後ろにはこのmukuchiというユニットをやっているマリさんがキャップを被り、ちょこんと座っている。マリさんの後ろには赤いプレべを持った山田光、その左側にテレキャスを抱えたウッチェリさん、そして右側にはドラムセットがあり、ドラマーの方が座っている。

演奏が始まると、控えめな音量で叩かれる軽快なドラムのビートに乗せて、ゴムのような音のベースとこれまた控えめな音量でカッティングされるギターが加わり、マリさんがMIDIキーボードを弾きながら歌いだす。

mukuchiは本来マリさんがDAWを用いて一人作品を作っている宅録ユニットなのだが、このバンドセットをやるに当たりMIDIデータをマリさんから山田光とウッチェリさんに送り、そのデータから楽譜に起こして演奏しているとのことで、元々アレンジがとても凝っているmukuchiの曲たちが、ギター、ベース、ドラムによるどこかぶきっちょで朴訥とした演奏で再現されることによって、とても人懐こいグルーヴと不思議なケミストリーを生み出していてびっくりしてしまった。まるで80年代のスコットランドはグラスゴーでかつてシングル二枚だけ自主でリリースしてひっそりと消えていった若者たちによるバンド(のちにCHERRY REDからシングル二枚+音の悪いライブ音源+スタジオリハーサルテイク+ジョンピールセッション出演時の音源がコンパイルされ再発されるみたいな幻のバンド)のようで、観ていて思わずニコニコしたし、とても興奮した。

mukuchiの曲に溢れている疾走感と、鍵盤メインで作曲しているからだと思われるちょっと洒脱なコード進行、耳障りが良く、かつエッジの立ったクリアーなグッドメロディー、そして何よりもやるせない日常を時に率直に、時にユーモラスに綴った歌詞が、「ネオアコ」という和製ジャンル、パンク以降に80年代のイギリスで若者たちが彼らの言葉にできない想いを音楽に託した数々のニューウェイヴ/ポストパンクバンド同じ青さを感じさせる。

mukuchiのマリさんは兵庫県の日本海側にある漁村に住んでいるとのことで、海をモチーフとした曲がとても多く、そしてそれがまた素晴らしい。山田光とウッチェリさんがパートをとっかえひっかえしながら進んでいく演奏を聴きながら、エヴリシング・バット・ザ・ガールの片割れであるベン・ワットの名作1stアルバム "North Marine Drive" のジャケットを思い浮かべていた。マリさんの暮す漁村の海はどんな景色なんだろうか?80年代のUKで生まれたニューウェイブ/ポストパンク/ネオアコと日本海側の漁村の片隅で生まれた音楽が同じ青さ・同じ疾走感を持っていることに静かに感動する。

荒井由美時代のユーミンのような非常に日本人に馴染みやすい人懐こく、かつ洗練されたmukuchiの曲のメロディーと疾走感は、海沿いをドライブするときに絶対にハマるだろう。日本海沿岸なら尚更か。

mukuchiバンドの演奏は控えめな音量で、しかし全てのパートがきちんと聴こえるバランスで淡々と演奏を続ける。マリさんも声を張って歌い上げるというよりも、いつも自宅で録音している時のようにそっと歌っていて、それらに共通している自然さ、普通さ、慎ましさと曲が本来持っている素晴らしさが完全に良い形で組み合わさった、本当に奇跡のような演奏だった。

ライブの終盤のほうで演奏された「引き出し」という曲を聴いて、ほのぼのとした曲調に対する歌詞の深刻さのギャップがすごくて、というかその絶望を軽いものとして自分の中で消化しポップミュージックに昇華する姿勢に戦慄した。

この曲は乱暴な言い方をすると70年代のユーミンがグラスゴーで音楽をやっていたら、という感じになってしまうのだが、一人の女性の淡くそして深刻な失恋を軽いタッチで3:19秒のポップソングに鮮やかにまとめた大大大名曲で、その歌詞を下に引用させてもらう。

バイクで二人乗りする男女を見かけたら 
私の心はしずかに死んでいく 
大失恋も大恋愛もなかったわ 
私の心はしずかに死んでいく…… 

ほんのり好きだった君を街で見かけた 
私と真逆の人と歩いている 
まるでこの世が今日から始まったかのように 
君はもう私の顔を忘れてる 

髪をほどいた 
だれも見ていないのに 
私の心はしずかに死んでいく 
かすかな痛みを 
引き出しにしまいこんでは、 
私の心はしずかに死んでいく…… 

(そのうちいいことあるよね……)

- mukuchi 「引き出し」


この曲をこのライブで初めて聴いたのだが、めちゃくちゃヤバくないですか?この曲のラストで全てを諦めたように歌う「そのうちいいことあるよね……」というフレーズを聴いたとき、そのあまりの慎ましさに胸が張り裂けて椅子から転げ落ちるかと思った。

ここからは完全に自分の主観でしかない話になるが(上で書いてることも全部自分の主観の話でしかないが、それはさておき)、この現代に空気のように蔓延している「慎ましくあること」を強制させる謎の圧力と、それに対抗するかのような「祈り」のように「ささやかで慎ましい表現」の存在を痛烈に体験したことが今までに二度あり、一度目は2013年のフジロックでVAMPIRE WEEKENDのライブを初めて観たとき、二度目は俊英・五十嵐耕平監督による映画「息を殺して」を観たとき。そしてこの日の夜がその三度目となった。

うまく表現できないのだけど、身の回りのシステムとかバビロンとかあらゆるものが急速にクソ化していく中で、金も時間も未来もないみたいな完全にどん詰まりの終わってる現実の中で、めちゃくちゃな大金持ちになるとか突拍子もないこととか特に何も望まないで、自棄になったりしないで、どうにか正気を保って少しでも楽しく、そして穏やかに生きていこうとすること、その思い自体がすでに泣きたくなるような尊い「祈り」だと思う。

パーティーや乱痴気騒ぎなんかとは全く関係のないところで、自分の好きな音楽を作り、それを人に聴いてもらう。たまにライブをする。淡々と、静かに、慎ましく。ロックスターを目指してるわけでも億万長者を目指しているわけでもない。ただ好きな音楽と、好きな人たちが身の回りにあればいい。生活……完全に生活と地続きの表現。そして生活がまた表現へフィードバックされ、その循環が続いていく。これこそが自分にとってのポップミュージックだと強く思う。

というようなことを、mukuchiバンドの「引き出し」を聴きながら考えていて何だか泣きそうになった。ライブが終わってタバコを吸いに外に出たとき、山田光に「最高だった!」と伝え、「ラフトレードから二枚組の編集盤が出てそうな80's UKニューウェイヴ/パンクバンドの疾走感ときらめきがあり最高だった」と伝えたら「その二枚組の二枚目はジョン・ピールセッションとか練習の録音とか入ってるやつですよね」と返ってきたのでさすが山田光は全て分かっていると思った。とてもいいものを観て感動した……。

※この日の演奏の録音がmukuchiのBandcampにて聴けるようです!ぜひチェックしてみてください。リンクはこちら

それにしても、この日のひかりのうまの店内を埋めていたのは普段ライブハウスやクラブで見かけないような普通の感じの人たちばかりで(乱暴なくくり方ですみません)、何というかこの夜のイベントの内容と合致している気がした。

そんな客層の中で一際異彩を放つ出で立ちの人たちがいて、長髪にカラフルでサイケデリックな衣服をまとったこの人たちは何者なんだろうと思っていたら、次に出演のmimippiiiバンドの人たちであった(後で聞いたところによるとデーモンズというバンドの人たちとのこと)。

先ほどの朴訥としたmukuchiバンドの面々とは異なり、ロッカー然としたmimippiiiバンドのいかつい面々(ガム噛んでる率高し、別に関係ないか)がセッティングをしているのを見ていると、ステージ中央に置かれたテーブルの上にMac Bookをおもむろに置き、そのイヤホンジャックから直でDIに繋いでいる後ろでちょこんと座っているのがmimippiiiさんその人であった。コンビニの袋から取り出されたのはハチミツのボトルで、まさかあれがステージドリンクなのか……?と見ていた人たちみんな思ったはず。

固唾を呑んで見ていると、まずはmimippiiiさんがソロでオケを流して座ったまま歌う。未完成な感じの危ういメロディーラインとか、端々から聞き取れる歌詞がシャープかつ瑞々しく、FRESHだと思う。

ライブが進んでいくとバックバンドが参加する「セルフィー」という曲が演奏される。フロアー(と山田光)の反応がかなりあったので、この曲はmimippiiiさんのクラシックらしく、確かに良い曲だったと思う。(※この時期は激鬱期だったため記憶が曖昧で申し訳ないです。今聴き返してみようと思ってmimippiiiさんのサンクラを見てみたら全ての曲が消されており聴くことができず……。)

全体的に短いセットだったため、フロアからアンコールの声が飛ぶが、「曲がないんですけどどうしよう」というmimippiiiさんに対して「セルフィーもっかいやって」という声。冬を思い出すような何か切ない曲だったような……。とにかくフロアーが沸いたクラシックでした!ライブも良かった!

そしてこの日の公演は無事終わり、タバコ吸いたくて外に出て、どっかでご飯食べて帰ろうかなどうしようかなとか思っていると、地下のひかりのうまからざわめきが聞こえてきて、何が起きたのかと思って店内に戻ると、何とステージ上に一人の線の細い好青年が座っており、その人こそが本日のイベントを企画したんミィさんなのであった。

以前んミィさんとはツイッターでたまにやり取りをしていて、曲も愛聴しておりこうして本人を目の前にして感動もひとしおであった。

急遽駆けつけた?ためいきなり一人でライブすることになったそうなのだが、スマホのイヤホンジャックからDIに繋ぎ、トラックを流して椅子に座りながら歌った曲は「出かけよう」という曲。のんきで空虚なディスコ・サウンドでのんきで空虚な日々を諦めたように軽く歌いあげるこの曲、初めて聴いたがやはりここにもマリmukuchiさんの曲に感じた「慎ましさ」を感じて腰を抜かしてしまう。

曲が終わり、んミィさんが「ありがとうございました」と言うと、「ちょっと待った!」と声がかかり、何と今日ひかりのうまで演奏した人たちや遊びに来ていた人たちがみなそれぞれの楽器を持ってステージに集まってくるではないか!「お前を一人にさせるわけないだろ!」「俺たちがいるぜ!」とかそういったことは別に誰一人言ってなかったけど、自然に「みんないるし、もうちょっと曲やりましょう」という感じですぐにできるのがみんなすごくかっこいいなあと思った。「バイク王さんいけますか?」という声がして、mukuchiバンドでドラムを叩いていた方がバイク王という名前だったことを知り、何ちゅう名前だよ!と思うと同時に人から「バイク王さん」と呼ばれるのを聞いて謎のジェラシーを覚えた(後にツイッターで一人称もバイク王ということを知りさらなる衝撃を受ける)。

ウッチェリさんがピアノで「出かけよう」のベースラインを弾き始めると、各々加わった皆さんが演奏を始めて、mukuchiのマリさんも歌ったり鍵盤ハーモニカを弾いたり大活躍だ。

全体的にのんきで素朴なアンサンブルなのだけど、その分曲が元々持っている良さ、ポップさが剥き出しになって聴いている側に飛び込んでくる。すごく豊かな音楽体験……。

ニコニコしながら、しかしどこか深く感動しながら演奏を聴き終え、いやあ素晴らしい!と思っていたら、「ひかりのうた」やりましょう、という声が。

サックスを首にかけた山田光がステージ下手からはみ出した位置、ちょうど座って観ている自分の斜め前くらいの場所でスタンバイする。

カウントが鳴り、みんなが一斉に歌いだしたとき、山田光のマイクを通さない歌声が目の前から聴こえてきたとき、胸がいっぱいになって泣き出しそうになった。全身が鳥肌立つのを感じた。このんミィさんが作った「ひかりのうた」は、上で自分が書いたような日々の生活の中の小さな祈りのような慎ましさを全て肯定するような曲だったからだ。

元々この曲はんミィさんが2014年に発表した "Stoned to Death" というアルバムの最後に収録されているのだが、自分は当時そのアルバムをDLしていたにも関わらずちゃんと聴いていなくて(上で愛聴していたとか書いておきながら)、この大名曲の存在を見落としてしまっていたのだった。

この日の夜に演奏された「ひかりのうた」は、やはり全体的にのんきで素朴なアンサンブル(ドラムのバイク王さんの叩き方によるところが大きいと思う)で演奏され、また一緒に歌うマリさんの声も素晴らしく、元々この曲が持っている魅力が大爆発していた。

この日演奏された「ひかりのうた」バンドバージョンは、今年2018年の1月1日に発表された慕情トラックス presents のコンピレーション「慕情 in da tracks」で聴くことができる。同曲が素晴らしいのはもちろんのこと、マリmukuchiさんと山田光の二人によるユニット feather shuttles forever の新曲や、他にもアイディアに溢れた「この人にしかできない/この人だからこそできる」良質な慎ましいポップミュージックの数々、生活の中で作り出されたポップミュージックの数々が楽しめるのでぜひチェックしてみてほしい。

そして、「ひかりのうた」が何故こんなに自分の胸を打つのか、震えるほどの感動を与えてくれるのかというと、まずはその歌詞にある。ものすごくシンプルな歌詞を以下に引用させてもらう。

逃避行のようなあなたの前髪が風に吹かれてどこへでも行ける気がする 
プラネタリウム 
小さな君の胸が息を吸うたび膨らむのを見ていた

- NNMIE 「ひかりのうた」

自分はこの曲も歌詞も何から何まで本当に大好きで……また気の狂ったようなことを言わせてもらうと完全に「分かる」んである……。以下きちがいのうわごとのパートに入りますので失礼します。

この「ひかりのうた」の間奏で穏やかに鳴らされる山田光によるサックスと「フーウーウー」と歌われるコーラスは「逃避行のようなあなたの前髪」を揺らす風であり、そして隣で眠っている「君の胸」を膨らませる息であり、そしてVELVETSのように爪弾かれるギターのアルペジオは「プラネタリウム」に広がる星の光なんですよ!!!!!!!!!!

歌詞の一行目が現在形で、三行目が過去形になってるのもヤバくないですか?あと一行目は「あなた」で三行目が「君」なのもどう考えたってヤバいでしょう!!!!

「逃避行のようなあなたの前髪が風に吹かれてどこへでも行ける気がする」

これは未来と可能性のメタファーであり、逃避行というのは先に破滅が待っていそうな予感もありつつ自由を手に入れるための逃走/闘争なわけなんですがー、しかし「行ける気がする」というところが肝要なところでして、「行く」とは言ってないんですね、しかしそれがいい!!!!どこへでも行ける気がする!その可能性を感じられさえすれば、少しでも生きていこうかっていう気にもなれるてもんじゃないんですかね?「あなた」という呼びかけは相手を少し存在を遠くに感じているんですねー生活に対する非日常の象徴というか。

「プラネタリウム
小さな君の胸が息を吸うたび膨らむのを見ていた」

自分は中学生のとき授業中教室の窓から外を見ていて、そのとき外を走る車のヘッドライトや暗くなりぽつぽつと灯る家の明かりをみていて、この明かりの数だけ人々の生活があるんだ!ということに気づいて戦慄したんですが、つまるところプラネタリウムは星の数だけあるそれぞれの生活を表しているのとともに、その灯った明かりのひとつに隣で君が眠っている生活があるのであり、そしてその屋根の上には本物の星ぼしが瞬いているんですね。そういった入れ子構造というか……全て繋がっているんですよね。ギターのアルペジオがほんとに星くずみたいで。昼間二人で散歩に行って、逃避行のようなあなたの前髪が風に吹かれているのを見て、どこにでも行ける気がする。でも、全てを投げ出してどこかへ行ったりせず、夜は二人家に帰って眠るわけです。そして隣で眠る「小さな君の胸が息を吸うたび膨らむのを見ていた」んですよ。街に灯る明かりの数だけこういった生活があり、それを星たちが優しく見守っている……こ・れ・を・生活の全肯定と言わずして何というかーーーーッ(ハイエースで崖から転落)!!!!

何て美しい曲なんだろうと思った。これが生活の全てだと思う。聴くたびに泣き出しそうになる。

ダラダラ戯言めいたこと書いたが、本当にあの日の夜にこの曲を聴いて感極まって泣きそうになって、心から「音楽ありがとう」という気持ちになった。自分が愛するポップミュージックというのはこういうものですよと。本当にありがとうございました。

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ということで、上のキチガイめいた文章を読んで何かしら引っかかったものがある方は、何と明日2018年2月24日(土)にこれまた大久保ひかりのうまにて、んミィさん主催のイベントがあるのでよろしければ是非足を運んでみてください。きっと素晴らしい体験ができると思います。自分は元気があれば行きます。



知らない家路
2月24日@ひかりのうま(JR大久保駅南口を出たら右に曲がってすぐ。キューピッドの看板が目印です)

■概要
オープン19:00/スタート19:30
入場料 ¥2,000(+1ドリンクの注文が必要です)

■出演
inochi
にゃにゃんがプー
んミィ

2017年4月24日月曜日

I Can't Get Over You

この4月に激最高のポップパンクバンドQueersが来日していたことを全く知らなかった。ネットもヤフオクとebayと@claustromanさんのツイッターしか見ないし脳が終わっているのでしょうがないが今の心境的にとても観に行きたかった。

ライブでほぼ絶対にやらない彼らの超名曲をどうぞ。

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Blue skies, turning into gray since you went away nothing's the same
Time flies, and I realize what I thought was love was just a game
Passing by the places where you used to be
What I wouldn't give to have you here with me

I know I'm stupid and I know you're gone
I know a lot but I can't get over you

Sometimes I think I lost my mind wishing myself back to yesterday
You said you'd wished that I was dead, I know I'd be better off that way
But nothing's lasts forever, yeah I know it's true
Still I can't believe that we are really through

I know I'm stupid and I know you're gone
I know a lot but I can't get over you



君がいなくなってから青空は灰色になって
全てがすっかり変わってしまった
時間はあっという間に過ぎ 自分が愛だと思ってたものは
たんなるママゴトだったってことに気づく
君がかつていた場所を通る
君が一緒にいてくれるなら何だって差し出すのに

おれはくそばか もう君はいない
全部分かってる でも乗り越えられないんだ

時々頭がおかしくなって 昨日に戻れたらって思う
君はおれに死んでくれと言ったけど そうだったらいいのにと思うよ
でも永遠に続くものなんてない それは本当のこと
おれたちはもう本当に終わったんだってこと
まだ信じられないんだ

おれはくそばか もう君はいない
全部分かってる でも乗り越えられないんだ



                      訳:MCビル風
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なんちゅう女々しい歌詞なんだ……彼らの景気のいい曲を紹介して終わります。


2017年3月16日木曜日

ダニエル・ジョンストンと私

USインディーミュージック界の片隅に天使/悪魔のような存在のダニエル・ジョンストンというめちゃくちゃ良い曲やめちゃくちゃ良いドローイングを描くデブでキチガイのおっさんがいるのですが、僕はこの人のことが大好きで、ことあるごとに自分の人生に立ち現れては道を指し示すヒントを与えて、そしてまた幻のように消えていくのですが、初めて彼の存在を知ったのが大学一年生のころ、ベックが大好きで彼に影響を受けて創作活動に励む同学年の男の子に教えてもらったのでした。よれよれヘロヘロの歌声とカセットテープに直接吹き込まれたくぐもった音質で鳴り響く彼の曲は自分の知らなかった世界への扉を確実に開いてくれたのでありました。mixiが隆盛を誇っていたその頃、ダニエル・ジョンストンコミュニティに参加した私はそこの書き込みで、昔付き合っていた女の子にダニエル・ジョンストンのカセットテープを聴かせたところ、「わあ、この人の歌声は星くずが降ってきたみたいだね!」と言ったというのがあったのを未だに覚えているのでありんす。美しすぎる。その頃は自分が参加しているコミュニティのラインナップで相手(相手?)を威嚇するというカルチャーがありましたね。R.I.P.。そして彼の存在を知ってから少しして、「悪魔とダニエル・ジョンストン」という彼の半生を追ったドキュメンタリー映画が今は無き渋谷のライズXで上映されたのでありました。シネマライズは何で映画館のままではいられなかったんや!WWWなんてクソでしょ。ドリンクは高くて量は少ないしバーカンの兄ちゃんも愛想が悪いぞ。そんなことはどうでもいいんですが。映画「悪魔とダニエル・ジョンストン」の話に戻りますが、当時ボンクラの友達と勇んでその映画を観に行って本当に衝撃を受けた。抗うつ剤と不摂生の影響でブクブクに太った巨体を揺らしながらピアノの前に座り狂ったように鍵盤を叩き付けるその姿。吸い殻で山盛りの灰皿を横目にブカブカ煙草をふかし、マウンテンデューを飲みまくるその姿。事実は小説より奇なりを地でいく彼の半生はひとときも目を離す暇も無いほど目まぐるしく進んでいく。数ある彼のエピソードの中でも一番自分の心を掴んで離さなかったのは、若かりしころ常にテープレコーダーを肌身離さず持ち歩いていたダニエルが、彼の愛する大好きな片思いの女の子に対して「ダニエル、愛してるわ」とカセットテープに吹き込んでくれと懇願する話。片思いだけど、そのテープを再生するときだけは彼女は自分に向けて愛の言葉をささやいてくれる。心底震えた。美しすぎる話ではないですか。その音声は、彼の極初期の作品の中で使用されていて実際に聴くことができる。涙なしには聴けない。言葉にならない……。何でこの話を書いたかというと、友だちから最近ダニエル・ジョンストンめっちゃ聴いてると言われて久しぶりに聴き返したら雪崩のように思いがあふれ出してきたからであります。

最後に僕が大好きな彼の曲 "Honey I Sure Miss You" という曲を紹介して終わりますね。さようなら。

Daniel Johnston "Honey I Sure Miss You"
https://youtu.be/bmRjGBFg1a0


Honey, I sure miss you,
And I long to kiss you
And I miss you so much.
Your loving touch
Brought out the best in me. 
Can you bring it back to me?
Cause I love you so much.

Your loving touch.
Every time I think about you
Love comes down.
But your still not around.

Honey i sure miss you.
And I wish you were here today,
Cause I want you so much.
Your loving touch.
Nothing more important to me.
No one anymore closer to me.
Cause I love you so much
Your loving touch.
Every time I think about you
Love comes down
But your still not around.

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愛する人よ、君が恋しい
君にめっちゃキスしたい
本当に寂しいよ
君の優しい手
それが最高の気持ちを呼び起こす
その気持ちをまたくれるかい?
君をめっちゃ愛しているから

君の愛しい手
君のことを想うたび
愛が降りてくる
でも 君はいないまま

愛する人よ、君が恋しい
君が今日ここにいたらいいのに
君がめっちゃ欲しいから
君の優しい手
こんなに大切なものは無い
こんなに近くの人はいない
君がめっちゃ好きだから
君の愛しい手
君のことを想うたび
愛が降りてくる
でも 君はいないまま

訳:MCビル風