2017年5月29日月曜日
Quiet Life
連日に渡る激しい飲酒と不摂生のため胃が完全に終わっていた私は、身体が欲する声を感じて今日の昼食は会社近くのそば屋できつねそばを食べることにした。ここ最近は自作の弁当を会社へ持っていって食べる日々が続き、そして心身がめちゃくちゃになると会社へ行き労働することと飲酒すること以外の全ての行動が全くできなくなるためコンビニエンスストアーで弁当を買い求め(現金が全くないのでクレジットカードとかいう悪魔の発明品を使って今現金がない自分の代わりに未来の自分が金をまとめて支払ってくれるという破滅へと至る道)ていたためそのそば屋を訪れるのは随分と久々のことであった。いつも通り最も安価かつ栄養もちゃんとあるっぽいきつねそば¥550をオーダーすると、5分ほど経っておばちゃんがおそばを持ってきた。「これおまけです」というおばちゃんの声に顔を上げると何とおいなりさんを一つおまけで付けてくれているではないか!!!!全くの無為の善意というものを久々に体験した私は泣きながらきつねそばとおいなりさんを食べすすめた。おいなりさんのお揚げに染みた甘じょっぱいタレと油の香りが鼻腔をくすぐり、酢飯が口の中ではらりとほどける。いつもこの店に来るたびきつねそばばかり頼んでいたので御稲荷様の使いか何かだと思われたのだろうか。美味しくおそばとおいなりさんを平らげた私は料金を支払いおいなりさんありがとうございました、美味しかったですとシェフにお礼を言って店を出ると、身を喜びに躍らせたのち甲高い声でコーーーーンとひと鳴きし、みるみるうちに天へと昇っていった。以来そのそば屋は客足が途絶えることなく末代まで繁盛し続けたという。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿