2017年5月11日木曜日

2017年5月8日(月)

朝起きて会社へ行き仕事をして帰宅する際 会社近くの小さな公園にてイチローのことを考えながら入念にストレッチをしていたところ、向こうのベンチに座っていたおじさんが少しずつこちらへ近づいてきているのが見えた。ストレッチの各動作の合間にそちらを見るたび少しずつ距離が縮まっていき、ついに何だこのおっさんはと身構えるくらいの距離になったとき初めておじさんが口を開いた。「いや~、そういった運動ができるってのは素晴らしいですねえ~」おっさんはチューハイのロング缶を持ちながらそう話しかけてきた。ええ、まあとお茶を濁しながらストレッチを続けていると、完全に自分と会話するモードに入ったおじさんが色々話しかけてきた。定年で退職して毎日酒を飲むしかやることがないということ、酒を飲みながら毎日6時間くらいストリーつを自転車でウロウロしているということ、それ以外には運動をしていないが若いころに競技自転車をしていたので脚力には自信があるということ(ちょっと自慢の太ももを触ってみてくださいよ、きっとお兄さんの倍くらいはあるんじゃないかな、と言われて嫌々おじさんの太ももを触ってみたら、悲しいかな普通に筋肉の落ちた細いおじさんの脚であった、でもほんとだ、すごい筋肉ですねと言っておいた)、毎日酒を飲んでいるため朝は遅いということ、若いころは建築関係のゼネコンに勤めていたということ、今は毎日寂しくすごしているということ、などなど。自分にもう少し余裕があればコンビニで酒を買ってきておじさんの寂しすぎるヨタ話に付き合ってあげても良かったのだが、バッドバイブスが結構伝わってきたためお茶を濁しつつストレッチを終えて、おじさんに酒の飲みすぎは良くないから気をつけて、とだけ伝えて帰路につく。おじさんの話を聞いていて何より恐ろしかったのは、日がな一日酒を飲んでチャリに乗りストリーつをぶらぶらして、どこかで話を聞いてくれそうな若者を見つけたら話しかけて自分の寂しさを分かってもらおうとする、そんなおじさんに自分も将来なってしまうのではないかということだ。この夜出会った寂しいおじさんの中に未来の自分を見てしまった。帰宅して食事をして洗濯物をたたみ、風呂に入り寝る。

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