2023年12月15日金曜日

あなたがMCビル風について知らない20の事柄・その1

今年2023年はMCビル風として活動して20周年なのですが、それだけ長く活動していると色々なことがあるもので……あなたがMCビル風について知らない20の事柄を内緒でお教えします。

1. 神聖かまってちゃんの生配信に出演したことがある




あれは2011年の秋、ライブの練習のために入ったスタジオで、何か見た事ある人がいる……と思ったら神聖かまってちゃんの皆さんで、思わず話しかけたらニコ動の生配信中でまんまと出演させられてしまったというわけ。の子さんにどつかれまくったが、まじで痛かった。でも楽しかった!
そのときのことをブログに書いています(クリックしたら読めます)。→神聖かまってちゃんのバンドスタジオ配信に出た話


2. 故・永六輔さんのラジオ番組でラップを披露したことがある

某ラジオ局でロッテがスポンサーの番組があり、そこで一般リスナーの方が自分とガムについてのささやかなエピソードを披露して、それが終わるとテレホンショッキング形式で次の人を紹介してそれがどんどん続いていく……というコーナーがあって、それが当時ツイッターで近しい人たちの中で輪がどんどん回っていて、ツイッターでShowgunnさんから何と私にバトンを回していただき、そのコーナーに出演させていただくこととなったのでした。

そのコーナーは生放送ではなく収録で、ラジオ局の方から電話がかかってきて電話越しにエピソードを披露し録音するのですが、ラッパーである私は迷うことなく電話越しにラップを吹き込みました。

そしてなんと、番組のパーソナリティーである故・永六輔さんがそのラップを聴いてくださったのです。。泣
ラップを聴いた永さんはひとこと「なるほど」とおっしゃいました。

一般リスナーが出演するラジオコーナーでそんなふうに番組の趣旨から逸脱したこと(ラップを披露すること等)をするのは間違っている、みたいなことを知らん人からツイッター上で非難されました。なんか、ごめん。

同コーナーに出演した人にはラジオ局から番組の録音を収録したCDRとガムが送られることになっていたのですが、不手際で受け取ることができず。。

しかし、何とその番組を録音してくださった方がいて、データを送ってくださいました……ですので、歴史に埋もれることなく今もこうして聴くことができるというわけです。本当にありがとうございます!!

ちなみに私の次には音楽家の小川直人さんへバトンを渡しました。

録音、こっそりSoundcloudにアップしました……クリックすると聴けます(あとで消すかもです。)→MCビル風 on da radio


3. MCバトルの大会、UMBの予選に出場したことがある

その昔、自分のやっている音楽が自分が好んで聴いているめっちゃかっこいいHiphopの曲から5万光年かけ離れていることにものすごく悩んでいた時期がありました。

Hiphopがめちゃくちゃ好きだったからこそ、自分のやっていることはフェイクだ、という思いに強く苛まれていました。クラブではなくライブハウスで普通のバンドの中でライブばっかりしていたし……。

そこで一念発起した私は、フリースタイルMCバトルに積極的に出場して、自分からHiphopシーンにコミットしていくことにしたのです。

今では巨大なMCバトルのイベントとなった戦極MCBATTLEの前身である戦慄MCBATTLEや、横浜で開催されていた上昇気流MC BATTLEなど、けっこう色んな大会に出ていました。
当時住んでいた春日部の実家から横浜の会場まで電車で2時間かけてひとりで行ってました。気持ちは完全に武者修行でした。

誰も応援に来てくれず、また誰ひとり知り合いもいない中でMCバトルの会場でひとりじっと戦いを見つめているのはとても孤独なものでした。
周りの人たちは知り合いも多いみたいで仲間同士固まってわいわいやっていましたが、私と同じようにひとり孤独にエントリーしているラッパーもけっこういました。

肝心のバトルでは大概一回戦負けでした(二回戦に進めたのはたったの一度だけでした)。
全く知らん今日初めて会った人をどうやってDISるの!?言うことなくない!?

一回戦で負けてもそこで帰らず他のラッパーたちはどんな戦い方をしているのか?勉強しようと思って、誰も知ってる人のいない中ひとりぽつねんとクラブに残って最後の最後の決勝戦まで観て帰ってました(出場者は15時集合、イベントは22時終了。長い!)。
MCバトルのイベントでは試合の合間にゲストライブがあって、そこで色んなラッパーのライブを観られるのは楽しかったです。

大好きなバンド、SFが主催して私ビル風がレギュラーメンバーとして出演させてもらっていた『HELLO GOODBYE VAMOS TOKYO』というイベントでダースレイダーさんもバンドBASSONSでレギュラーで出演されていて、毎回共演していたのですが、あるとき出場したMCバトルでのゲストライブがダースレイダーさんで、イベントの終わりにダースさんに声をかけて「がんばったんですけど一回戦負けでした」と伝えたら「いいね!出てみて初めて分かること沢山あるでしょ!」と励ましてくださって、とても嬉しかったのを今でも覚えています。

ブラック企業(違法企業)で毎日死にながら働いていた私は、Libra主催の日本のMCバトルの最高峰であるUMB(Ultimate MC Battle)に出場することに決めます。
UMBは日本中で予選大会が行われ、その大会で優勝した人が本選に出場できるのですが、東京予選は確か平日開催だったので仕事の都合で出場することができず、土曜深夜の開催だった千葉予選にエントリーしました。

初めて行く千葉のクラブは日本一のラッパーを目指す猛者たちで溢れていました。あのピリピリした空気が懐かしい……。
この千葉予選には私の友達が何人も応援に駆けつけてくれ、とても嬉しかったのを覚えています。

UMB千葉予選の一回戦、私の対戦相手はウォリアーというあだ名を持った首にがっつりタトゥーの入ったいかついラッパーで、千葉ではかなりのプロップスがあるらしく、彼と一緒にステージに上がったとき、フロアーからは「ウォリアー!」「やっちまえ!」みたいな歓声が上がっていました。バトルは普通に負けました。

このバトルの模様は応援しに来てくれたhikaru yamadaくんが録音してくれていて、それが彼のSoundcloudにて公開されています。
私はバトルで興奮して自分のことを「まるでケンドリック・ラマ―!」とか言ってしまったのですが、それをバトル後に司会の晋平太氏に失笑されてしまいました。

UMBにエントリーするときは公式サイトに掲載するための自分の写真データを送るのですが、この光くんがサンクラに上げてくれたやつの画像(マイケル・ジャクソンの絵の前でダブルピースを決めている私の写真)をUMBに送ったら、なめてるからかサイトに掲載してもらえませんでした。

ということで、UMB千葉予選のMCビル風の試合をお聞きください。


つづく……(かも)

3 件のコメント:

  1. 全部心がキュッ!として最高でした。勇気づけられます。

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    1. なんと!!コメントどうもありがとうございます!!そう言ってくださってめちゃくちゃ嬉しいです!!!!

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  2. UMBかっこいい

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