というリリックが『MCビル風のテーマ』という曲の冒頭であるのだが、自分で自分のリリックを引用するようになったら終わりだが、私はラッパーとしてはもう終わっているので構わない。
みんな元気か (みんなって誰) ?
私にはかつて大勢の友達がいたが、今はそのほとんどと疎遠になり、友達と呼べる人もだいぶ少なくなってしまった。
かつて私の友達が、人と人との関係というのは惑星の配列のようなものだ、と言っていた。
それぞれの軌道で周回し続ける惑星たちが、偶然に近づき、そしてまた離れてゆく。
私にそう語ったその人とは、ずいぶん昔に私のせいで絶交されてしまった。笑うしかない。
もう一生会うこともないだろう。
周知のとおり生きとし生けるものみな全て最後には必ず死ぬので、好きな人や会いたい人にはできるだけ会ったり連絡を取ったりしたほうがいい。死んだら会ったり連絡を取ったりすることができないので。
好きな人たちのことを考える。
先日DEV LARGEとLarge Professorの対談が読みたくてFRONTという古い雑誌を某ルカリで購入したのだが、その雑誌に連載されていたDEV LARGEのコラムにてNIPPSからのラブ・ポエムが掲載されていた。
NIPPSの言葉遣い・言葉選びがILLすぎて読んだら度肝を抜かれたのであるが、そこでNIPPSはnothing changes but 天気、という文句を連発していて、要するにこちらは特に変わりなくやっているよ、変わるのは天気くらいだよ、というくらいの意味だと思うが、韻を踏んだその語感は常時あいさつとして使いたいくらいのキャッチ―なものであるが、果たして変わらないものなどあるだろうか。
「いつまで経っても変わらない そんな物あるだろうか」とヒロト・コウモトが『情熱の薔薇』という曲でうたっていたが、「あの時 同じ花を見て 美しいと言った二人の 心と心が今はもう通わない」とザ・フォーク・クルセダーズのカズヒコ・カトウとオサム・キタヤマがうたったとおり、この世に変わらないものというのはおそらくないと思われる。
「僕は元気でいるよ 心配事も少ないよ ただひとつ 今も思い出すよ」とバンプ・オブ・チキンのモトオ・フジワラが『天体観測』という曲でうたっていたが、私も元気でいるし、しかし心配事は金がないことをはじめ色々あるが、ただひとつ今も思い出すし、宛名の無い手紙も崩れる程重なっているのである。
私が何を言ってるのかわからねーと思うが、催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねーのである。
「神様 時間止めて」とザ・コレクターズもうたっていたが、時間を止められるのはディオ・ブランドーと空条承太郎の二人だけであるし、また彼らはまんがの登場人物である。
それぞれの軌道で周回し続けている惑星たちが、今日もまた近づいては離れてゆく。
それぞれの置かれた場所で花々が咲いている。
年齢を重ねるにつれ、それぞれ各人の置かれている環境・生活というのは変わっていくものであるし、会うのが困難になる場合もある。
いつまで経っても変わらない そんなものあるだろうか、ということだけど、まあ過去というのは変わらないというか変えたくても変えようがないので、過去に関しては既に起こった確実なもの、と言えなくもないと思うので、私の中の確かなことといえば、
「こういった場所すべてに それぞれの瞬間がある それにまつわる恋人や友達を 僕はいまだに思い出せる 死んだ人もいるよ 生きている人もいる 僕の人生で 僕はその人たちをみんな愛していた」
とザ・ビートルズのジョン・レノンが『イン・マイ・ライフ』という曲でうたっていたように、私の人生で私はその人たちをみんな愛しておりました。
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